2025/11/25 AI News
1) Anthropic、最上位モデル「Claude Opus 4.5」をリリース - コーディング性能が人間を超える
内容
- AnthropicがフラッグシップAIモデル「Claude Opus 4.5」を発表。SWE-bench Verifiedで80.9%を達成し、GPT-5.1-Codex-Max(77.9%)を上回る
- API価格を前世代比で約67%削減(入力$5/100万トークン、出力$25/100万トークン)。トークン使用量も最大76%削減
- 同社の最難関エンジニア試験で全人間候補者を上回るスコアを記録。Chrome・Excel統合も追加
なぜ重要か
- AIモデルが初めて人間のエンジニアリング能力を超えたことを示す具体的な証拠が出てきました。これは単なるベンチマーク上の話ではなく、実務レベルでの能力を測る試験での結果です
- 価格を大幅に下げながら性能を向上させたことで、企業でのAI導入コストが劇的に下がります。特にスタートアップや中小企業にとって、高度なAI機能が手の届く範囲になってきています
- OpenAIのGPT-5.1リリースからわずか5日後に性能で上回るモデルを出したことで、AI業界の競争が激化しています。CTOとしては選択肢が増える一方、技術選定の難易度も上がっています
出処: Anthropic releases Opus 4.5 with new Chrome and Excel integrations (TechCrunch)
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2) AWS、米政府向けAIインフラに500億ドル投資 - 官民のAI基盤競争が加速
内容
- AWSが米連邦政府機関向けに最大500億ドル(約7.8兆円)のAIインフラ投資を発表。2026年着工予定
- 約1.3GWの計算能力を新規追加。政府機関がAnthropic Claude、NVIDIAインフラなどにアクセス可能に
- トランプ政権が「Genesis Mission」を始動。AIで連邦政府の科学データを横断活用し、国家安全保障と産業競争力を強化
なぜ重要か
- 政府のAI活用が本格化することで、セキュリティ要件やコンプライアンス基準が業界標準になっていきます。民間企業も同様の基準を求められる可能性が高いです
- 500億ドルという巨額投資は、データセンターやチップ需要をさらに押し上げます。既にRAM価格が高騰している中、このトレンドは当面続きそうです
- 国家レベルでのAIインフラ整備が進むことで、米国のAI覇権が強化されます。投資家としては、クラウドインフラやチップメーカーへの注目度が高まります
出処: AWS is spending $50B to build AI infrastructure for the US government (TechCrunch)
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3) Google、MetaがNVIDIA離れ? AIチップ市場に地殻変動の兆し
内容
- Meta PlatformsがGoogleのAIチップに数十億ドル規模の投資を検討中との報道でNVIDIA株が下落
- GoogleがAI加速器市場でNVIDIAに挑戦。業界最大手のメタ顧客獲得は大きな転換点となる可能性
- 一方、マイケル・バーリー氏がNVIDIAの会計処理を批判。同社は「Enronではない」と反論する異例のメモを発行
なぜ重要か
- NVIDIAの独占状態が崩れ始める可能性が出てきました。大手テック企業が独自チップを開発することで、AI基盤のコスト構造が大きく変わる可能性があります
- 投資家にとっては、NVIDIA一強時代の終わりを示唆するシグナルかもしれません。AI投資のポートフォリオを見直すタイミングかもしれません
- エンジニアとしては、NVIDIA以外のAIチップへの対応も視野に入れる必要が出てきます。マルチベンダー対応のアーキテクチャ設計が重要になりそうです
出処: Nvidia Shares Drop on Report of Google Challenge in AI Chips (Bloomberg)